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大統領選挙の年の市場動向とは?
米大統領選挙の年には、株式市場において特有の動きが見られます。この現象は「大統領選挙サイクル」とも呼ばれ、多くの投資家が注目しています。特に、ナスダックとS&P500は選挙年において異なる月別アノマリーを示すことがあります。
ナスダックの月別アノマリー
ナスダック市場は、テクノロジー株の割合が高いことから、選挙年の不確実性に敏感です。一般的に、ナスダックは選挙年の初めに強いパフォーマンスを見せることが多いですが、夏にかけて一時的に下落することがあります。特に、8月と9月はパフォーマンスが低迷しやすい時期です。
S&P500の月別アノマリー
S&P500はより幅広い産業に分散されているため、ナスダックとは異なる動きを見せることがあります。選挙年のS&P500は、通常、春から初夏にかけて堅調なパフォーマンスを示し、選挙が近づく秋にはボラティリティが増加する傾向があります。特に、10月は市場が敏感に反応する月です。
大統領選挙と市場心理
大統領選挙の結果が市場に与える影響は大きいです。投資家は新政権の政策が経済に及ぼす影響を予測しようとし、市場が大きく動くことがあります。選挙結果が予想外である場合、短期的に市場は大きく変動することがあります。
過去のデータから見る傾向
過去の大統領選挙年のデータを分析すると、特定の月におけるアノマリーが浮き彫りになります。たとえば、2008年と2016年の選挙年において、ナスダックは11月に大きな上昇を見せました。一方、S&P500は選挙結果が確定した12月に安定したパフォーマンスを示す傾向がありました。
投資戦略の考え方
選挙年における市場の動きを理解することで、投資戦略をより効果的に立てることができます。月別のアノマリーを活用し、特定の時期におけるリスクを避けるか、または機会を狙うことが可能です。特に、不確実性の高い時期には慎重なアプローチが求められます。
図表1 大統領選挙サイクルとNYダウの年間騰落率
中間選挙年 | 騰落率 | 大統領選挙前年 | 騰落率 | 大統領選挙年 | 騰落率 | 大統領選挙翌年 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1970年 | 4.8% | 1971年 | 6.1% | 1972年 | 14.6% | 1973年 | -16.6% |
1974年 | -27.6% | 1975年 | 38.7% | 1976年 | 17.9% | 1977年 | -17.3% |
1978年 | -3.1% | 1979年 | 4.2% | 1980年 | 14.9% | 1981年 | -9.2% |
1982年 | 19.6% | 1983年 | 20.3% | 1984年 | 1.4% | 1985年 | 27.7% |
1986年 | 22.6% | 1987年 | 2.3% | 1988年 | 11.8% | 1989年 | 27.0% |
1990年 | -4.3% | 1991年 | 33.5% | 1992年 | 4.2% | 1993年 | 13.7% |
1994年 | 2.1% | 1995年 | 33.5% | 1996年 | 26.0% | 1997年 | 22.6% |
1998年 | 16.1% | 1999年 | 25.2% | 2000年 | -7.1% | 2001年 | -7.1% |
2002年 | -16.8% | 2003年 | 25.3% | 2004年 | 3.1% | 2005年 | -0.6% |
2006年 | 16.3% | 2007年 | 6.4% | 2008年 | -33.8% | 2009年 | 18.8% |
2010年 | 11.0% | 2011年 | 5.5% | 2012年 | 7.3% | 2013年 | 26.5% |
2014年 | 7.5% | 2015年 | -2.2% | 2016年 | 13.4% | 2017年 | 25.1% |
2018年 | -5.6% | 2019年 | 22.3% | 2020年 | 2021年 | ||
平均 | 3.3% | 平均 | 16.0% | 平均 | 5.8% | 平均 | 9.2% |
図表2 当選大統領と年間騰落率
年 | 政党 | 大統領 | 初/再 | 年間騰落率 |
---|---|---|---|---|
1996 | 民主 | クリントン | 再 | 26.0% |
1976 | 民主 | カーター | 初 | 17.9% |
1980 | 共和 | レーガン | 初 | 14.9% |
1972 | 共和 | ニクソン | 再 | 14.6% |
2016 | 共和 | トランプ | 初 | 25.1% |
1988 | 共和 | ブッシュ(父) | 初 | 11.8% |
2012 | 民主 | オバマ | 再 | 7.3% |
1992 | 民主 | クリントン | 初 | 4.2% |
1984 | 共和 | レーガン | 再 | 1.4% |
2004 | 共和 | ブッシュ(子) | 再 | 3.1% |
1988 | 共和 | ブッシュ(子) | 初 | -0.6% |
2000 | 共和 | ブッシュ(子) | 初 | -6.2% |
2008 | 民主 | オバマ | 初 | -33.8% |
米大統領選挙の年間パフォーマンスは‥約70〜80%の確率で上昇⤴️しています。今年は‥どうなるのでしょうか?個人的には、今年は‥米大統領選挙+AIブーム+FOMC利下げスタート予測が重なっていますので、年間を通じて株価は調整を交えながら上昇⤴️をイメージしています。果たして‥。
2024/07/02 00:10 by beatsweet ✒️